2015年7月9日(木)11時45分から、第9回口頭弁論期日が神戸地方裁判所で開かれました。
同日は大規模な刑事事件の期日と重なっていましたが,これまで大勢の方が傍聴に来ていただいたことが考慮されられていることを踏まえ,時間を調整して101号の大法廷が使われました。今回は残念ながら空席も少しありましたので,次回以降も、お誘い合わせの上、ぜひ足をお運び下さい。
<各書面の概要・口頭弁論>
原告弁護団は、「損害論総論」として第14準備書面(本事故の被害の本質として,どのような権利が侵害されたかを論じたもの)、「事故と損害との因果関係」について第15準備書面(内部被ばくの危険性から,避難を選択したことが合理的で相当であること)を陳述し、これを裏付ける証拠を提出しました。
一方,東京電力からは、今回の津波やSBO(全交流電源喪失)の予測可能性が無かったとか,慰謝料を増額するほどの過失は無かったという準備書面と、当方の「文書送付嘱託申立」(東京電力による津波シュミレーション結果の提出を求めるもの)に対して「必要ない」とする意見書を陳述しました。また、国は,どのようなことを予見していれば、国が規制を行わなければならなかったと言うべきかについて、準備書面を陳述しました。
続いて本期日のハイライトとして、野田倫子弁護士と清田美夏弁護士がパワーポイントを用いて、上記原告第15準備書面の要点(内部被ばくの危険性)を説明しました。このパワーポイントは、内部被ばくが人体に及ぼす危険性,チェルノブイリや現在福島県で何が起こっているかを、具体的なデータに基づき解説したもので、傍聴者はもちろん、裁判官も真剣に見入っていました。
<報告集会>
原告代表の橋本洋一さんのご挨拶があり、今の安保法案のことにも触れ、国が都合の悪い問題についてどのような姿勢を取っているか等、示唆に富んだお話しがありました。
続いて恒例の辰巳事務局長による進捗報告,今回の準備書面について日野哲志弁護士、中山泰誠弁護士からそれぞれ説明がなされ、京都訴訟、関西訴訟の弁護団からもエールをいただきました。
津久井進弁護士から、先日の兵庫県への住宅支援打ち切り問題に対して、兵庫の原告でもある避難者、弁護士、支援者で申し入れを行った報告もありました。(支援者の方がこちらに動画をアップして下さいました。 http://twitcasting.tv/sei201/movie/182641031 )
終了後は前回に続きお弁当も用意され、住宅支の話やら、放射能の話など、参加者のみなさんが和やかに、活発にお話をする機会もあり,貴重な意見交換の場となりました。
次回期日は9月17日(木) 10時半集合 11時開廷です。3次訴訟の原告がこの裁判から参加されます。原告の意見陳述も予定しています。
もっともっと広げて、傍聴席が足らなくなるくらいにたくさんの方にお越しいただきたいです!
同日は大規模な刑事事件の期日と重なっていましたが,これまで大勢の方が傍聴に来ていただいたことが考慮されられていることを踏まえ,時間を調整して101号の大法廷が使われました。今回は残念ながら空席も少しありましたので,次回以降も、お誘い合わせの上、ぜひ足をお運び下さい。
<各書面の概要・口頭弁論>
原告弁護団は、「損害論総論」として第14準備書面(本事故の被害の本質として,どのような権利が侵害されたかを論じたもの)、「事故と損害との因果関係」について第15準備書面(内部被ばくの危険性から,避難を選択したことが合理的で相当であること)を陳述し、これを裏付ける証拠を提出しました。
一方,東京電力からは、今回の津波やSBO(全交流電源喪失)の予測可能性が無かったとか,慰謝料を増額するほどの過失は無かったという準備書面と、当方の「文書送付嘱託申立」(東京電力による津波シュミレーション結果の提出を求めるもの)に対して「必要ない」とする意見書を陳述しました。また、国は,どのようなことを予見していれば、国が規制を行わなければならなかったと言うべきかについて、準備書面を陳述しました。
続いて本期日のハイライトとして、野田倫子弁護士と清田美夏弁護士がパワーポイントを用いて、上記原告第15準備書面の要点(内部被ばくの危険性)を説明しました。このパワーポイントは、内部被ばくが人体に及ぼす危険性,チェルノブイリや現在福島県で何が起こっているかを、具体的なデータに基づき解説したもので、傍聴者はもちろん、裁判官も真剣に見入っていました。
<報告集会>
原告代表の橋本洋一さんのご挨拶があり、今の安保法案のことにも触れ、国が都合の悪い問題についてどのような姿勢を取っているか等、示唆に富んだお話しがありました。
続いて恒例の辰巳事務局長による進捗報告,今回の準備書面について日野哲志弁護士、中山泰誠弁護士からそれぞれ説明がなされ、京都訴訟、関西訴訟の弁護団からもエールをいただきました。
津久井進弁護士から、先日の兵庫県への住宅支援打ち切り問題に対して、兵庫の原告でもある避難者、弁護士、支援者で申し入れを行った報告もありました。(支援者の方がこちらに動画をアップして下さいました。 http://twitcasting.tv/sei201/movie/182641031 )
終了後は前回に続きお弁当も用意され、住宅支の話やら、放射能の話など、参加者のみなさんが和やかに、活発にお話をする機会もあり,貴重な意見交換の場となりました。
次回期日は9月17日(木) 10時半集合 11時開廷です。3次訴訟の原告がこの裁判から参加されます。原告の意見陳述も予定しています。
もっともっと広げて、傍聴席が足らなくなるくらいにたくさんの方にお越しいただきたいです!