2015年9月17日(木)11時から、第10回口頭弁論期日が神戸地方裁判所で開かれました。
朝からあいにくの雨でしたが、「子どもたちの未来 あたり前の日常 認めよ!避難の権利」の横断幕を持って原告先頭に行進しました。
今回はぽかぽかサポートチームの横断幕も登場しました。
<各書面の概要・口頭弁論>
原告弁護団から、準備書面(国土庁作成の津波浸水予測図から、設計津波高8.7メートルの津波によって、福島第一原発の1~4号機の敷地が浸水することを論じたもの)を陳述し,これを裏付ける証拠を提出しました。また,被告東京電力からは、共通準備(予見可能性の対象や予見可能性を基礎づける知見について論じたもの)及び(放射線の健康影響に関する科学的知見等について論じたもの)が陳述され、被告国からは、準備書面(福島第一原発に到来した津波と同程度の津波が到来することが予見できなかったことを論じたもの)が陳述されました。(←でもこれは、書面のやり取りで実際は「はい」という返事だけです。)
そして、この期日から3次提訴が加わり、原告が、初めて陳述しました。福島市内から避難されたご家族です。国から、わかっている情報が隠されたこと、妻子を想い、離れて暮らしていた辛さ、どうしてこんなことになったのか、真実を知りたい、と心からの訴えには法廷内に割れんばかりの拍手が起こり、裁判長の拍手はしないで、という声もかき消されていました。
<報告集会>
楠公会館 菊の間で行われた報告集会では、今回は9人来られていた原告のうち、原告代表の橋本洋一さんをはじめ、5人の原告が前の机に座って思いを訴えました。初めて、サポーターの前でお話する方もいらっしゃいましたが、事故当時の東電社員は事の重大さを知っていた話しや、避難生活での苦渋などをのお話に、会場のみなさんは、うなずきながら、時には涙しながら、聴いていました。古殿弁護団長から、「雨の日の出陣は勝ち戦になる」という言葉で元気づけられましたが、それを受け、原告の一人は、「雨や雪が怖い」と涙ぐまれました。あの放射能の混じった雨と雪の「時」がフラッシュバックされるのでしょうか、重いことばでした。
毎回、応援に来ていただいてる関西訴訟団から森松明希子さん、白倉弁護士、京都訴訟団からは、三上弁護士、サポーターの上野さんからもメッセージをいただきました。
いつもの司会進行の津久井弁護士が他の裁判のため、参加できませんでしたが、木村弁護士が名MCをつとめました。当日の様子はこちら
津久井弁護士から、書籍の紹介です。(執筆者のお一人です)
「原発避難白書(人文書院) 」
→購入はこちら
→白書のfbページはこちら
なぜ国は、調べないのか。 ならば調べる、私たちが。
どれだけの人々が、いつ、どこへ、どのようにして逃れたのか。 そして現在、彼らを取り巻く状況とはどのようなものなのか。 ジャーナリスト、弁護士、研究者、支援者、被災当事者が結集し、見過ごされてきた被害の全貌を描く。 あの日を背負い続ける、すべての人のために。
次回以降の期日
2015年11月19日 11:00(101号法廷) 集合10時30分
2016年 2月10日 14:00(101号法廷) 集合13時30分
3月30日 14:00(101号法廷) 集合13時30分
朝からあいにくの雨でしたが、「子どもたちの未来 あたり前の日常 認めよ!避難の権利」の横断幕を持って原告先頭に行進しました。
今回はぽかぽかサポートチームの横断幕も登場しました。
<各書面の概要・口頭弁論>
原告弁護団から、準備書面(国土庁作成の津波浸水予測図から、設計津波高8.7メートルの津波によって、福島第一原発の1~4号機の敷地が浸水することを論じたもの)を陳述し,これを裏付ける証拠を提出しました。また,被告東京電力からは、共通準備(予見可能性の対象や予見可能性を基礎づける知見について論じたもの)及び(放射線の健康影響に関する科学的知見等について論じたもの)が陳述され、被告国からは、準備書面(福島第一原発に到来した津波と同程度の津波が到来することが予見できなかったことを論じたもの)が陳述されました。(←でもこれは、書面のやり取りで実際は「はい」という返事だけです。)
そして、この期日から3次提訴が加わり、原告が、初めて陳述しました。福島市内から避難されたご家族です。国から、わかっている情報が隠されたこと、妻子を想い、離れて暮らしていた辛さ、どうしてこんなことになったのか、真実を知りたい、と心からの訴えには法廷内に割れんばかりの拍手が起こり、裁判長の拍手はしないで、という声もかき消されていました。
<報告集会>
楠公会館 菊の間で行われた報告集会では、今回は9人来られていた原告のうち、原告代表の橋本洋一さんをはじめ、5人の原告が前の机に座って思いを訴えました。初めて、サポーターの前でお話する方もいらっしゃいましたが、事故当時の東電社員は事の重大さを知っていた話しや、避難生活での苦渋などをのお話に、会場のみなさんは、うなずきながら、時には涙しながら、聴いていました。古殿弁護団長から、「雨の日の出陣は勝ち戦になる」という言葉で元気づけられましたが、それを受け、原告の一人は、「雨や雪が怖い」と涙ぐまれました。あの放射能の混じった雨と雪の「時」がフラッシュバックされるのでしょうか、重いことばでした。
毎回、応援に来ていただいてる関西訴訟団から森松明希子さん、白倉弁護士、京都訴訟団からは、三上弁護士、サポーターの上野さんからもメッセージをいただきました。
いつもの司会進行の津久井弁護士が他の裁判のため、参加できませんでしたが、木村弁護士が名MCをつとめました。当日の様子はこちら
津久井弁護士から、書籍の紹介です。(執筆者のお一人です)
「原発避難白書(人文書院) 」
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なぜ国は、調べないのか。 ならば調べる、私たちが。
どれだけの人々が、いつ、どこへ、どのようにして逃れたのか。 そして現在、彼らを取り巻く状況とはどのようなものなのか。 ジャーナリスト、弁護士、研究者、支援者、被災当事者が結集し、見過ごされてきた被害の全貌を描く。 あの日を背負い続ける、すべての人のために。
次回以降の期日
2015年11月19日 11:00(101号法廷) 集合10時30分
2016年 2月10日 14:00(101号法廷) 集合13時30分
3月30日 14:00(101号法廷) 集合13時30分